Bar
Online Salon

技術=宝

2021.07.06

こんばんは、永末です。

ある選手が、自分達と一緒に作ったジャブを他の選手に教えてほしいと言われてどうしていいかわからなくて断ったと言ってました。

何で断ったの?と聞くと、「自分だけで作った技術ではないのでニックさん達に失礼になるかと思って。」と言ってくれました。

それは嬉しかったのですが、自分がマッサージの見習いの時は、師匠から直接指導を受ける事が無く、
見て盗む=教わる
だったので迷いながら試行錯誤していました。

師匠は、この技術で飯を食ってるので、技術を教わる事に少なからず抵抗がありました。

それを自分にタダで見せてくれるという事は、どんな事なのかをしっかり受け止めてたつもりです。
大金を払わなければいけないのに、治療院の雑用や受付け業務をするだけで師匠のマッサージを学ばせてもらえるのです。

毎日、家帰ってご飯食べて朝まで床やクッションを揉んで練習していました。

師匠の財産をタダで教えて頂いたので、大切にしなければいけないと思ったので。

その治療院でデビューする3日前に、他のマッサージ店からお話を頂きました。
そこに行く気は無かったのですが、一応、師匠にそれを伝えました。

すると、「行って来い。お前はここにいたらダメだ。」と言われ、『はぁ?』と思ったのですが、「お前は、ここのお客様に人気があるから、技術に関係なくリピーターが付くだろう。それでは、お前は将来生き残れない。だから、お前の事を誰も知らないところで働いた方が良い。」と言ってくれました。

それを聞いて、そこを辞める事にしました。

今でも、そこで学んだ技術は自分の原点として迷った時に戻ります。
師匠ともたまに会って怒られに行きます。
厳しく言ってくれる方がいないので、最近甘えてるなと思った時に会いに行くようにしています。

財産をタダで教えてくれて、普通ならそこで働いて売り上げという形で返さなければいけないのですが、その直前で送り出してくれた師匠には頭が上がりません。

しかも、もっともっとお前は突き抜けろ、そうしたら俺の株が上がるから。と冗談半分で言ってくれました。

今は、ケアの方法は全く違いますが、お客様の不調を改善させるという事は同じなので一刻も早く師匠を越えたいと思います。

自分のクライアントには、チャンピオンが数名います。
彼らに技術を聞いた事は一度もありません。
それは、自分もミットを持つトレーナーなので、彼らの財産をタダでは聞けないからです。
愛弟子にどうしても必要な技術があって、自分では教えきれない事があったので、それが得意な選手にレッスン料をお支払いして来て頂きました。

技術は財産なので、仲良いから教えてよ。って
仲良いからタダで家建ててよって言ってるのと同じだと思うからです。

今日はこんな感じです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA