

2026.10.22
皆さん、こんにちは!
皆さんは筋トレ中、セット間の休憩時間を意識していますか?
「筋肉を大きくしたいなら休憩は短く」「重い重量を扱うなら長く休む」
こうした話を聞いたことがある人も多いと思います。
しかし、休憩時間を短くして筋肉を追い込むことが、本当に効率の良いトレーニングなのでしょうか?
今回は、筋トレの休憩時間が筋肥大や筋力向上に与える影響を科学的に解説します。
2016年にSchoenfeldらが発表した研究では、筋トレ経験のある男性21名を対象に、セット間の休憩時間を1分と3分に分けて、8週間のトレーニングを実施しました。
その結果、3分間休憩したグループの方が、最大筋力の向上や一部の筋肥大指標で良い結果を示しました。
これは、休憩を長く取ることで疲労が回復し、次のセットでも十分な重量や反復回数を維持しやすくなったことが一因と考えられます。
ただし、すべての筋肉で同じ結果が得られたわけではありません。
また、この研究だけで「3分が絶対に最適」と結論づけることはできません。
2024年に発表されたSingerらのメタ分析では、9件の研究を統合し、休憩時間と筋肥大の関係を検討しました。
その結果、60秒以下の短い休憩よりも、60秒を超える休憩の方が筋肥大にわずかに有利な傾向が示されました。
一方で、90秒を超えて休憩時間をさらに延ばしても、筋肥大効果が明確に大きくなるという証拠は確認されませんでした。
つまり、短すぎる休憩を避けることには意味がありそうですが、長く休めば休むほど筋肉が成長するわけではないということです。
筋トレでは、セットを重ねるごとに筋肉の疲労が蓄積します。
例えば、スクワットを10回行い、30秒だけ休憩して次のセットを始めると、疲労が残った状態になりやすくなります。
その結果、2セット目以降の反復回数が減ったり、扱える重量が低下したりする可能性があります。
一方、十分に休憩すれば、次のセットでも高いパフォーマンスを維持しやすくなります。
ここで重要なのは、筋肉を疲れさせること自体がトレーニングの目的ではないということです。
疲労感が強いことと、筋肉への成長刺激が大きいことは必ずしも同じではありません。
研究結果を踏まえると、休憩時間はトレーニングの目的や種目に応じて調整するのが現実的です。
▼最大筋力の向上(休憩時間の目安:3〜5分)
▼筋肥大を目的とした高負荷の複合種目(休憩時間の目安:2〜3分)
▼筋肥大を目的とした単関節種目(休憩時間の目安:1〜2分)
※あくまで実践上の目安であり、すべての人に共通する最適時間ではありません。
例えば、スクワットやベンチプレスなどの高重量を扱う種目では、比較的長めの休憩が役立ちます。
一方、アームカールなどでは、次のセットの質を維持できるのであれば、短めの休憩でも十分な場合があります。
大切なのは、時計の数字だけで判断するのではなく、次のセットで必要なパフォーマンスを発揮できるかどうかです。
今回のテーマは「筋トレの休憩時間は30秒と3分、どちらが効果的?」でした。
結論として、特に高重量を扱うトレーニングでは、30秒より3分程度の休憩を取る方が、セットごとのパフォーマンスを維持しやすいと考えられます。
ただし、筋肥大に関しては、長い休憩が常に大きな効果を生むわけではありません。
今回、皆さんに覚えておいてほしいのは、
「どれだけ疲れたか」ではなく、「どれだけ質の高いトレーニングができたか」が重要だということです。
次回の筋トレでは、ぜひ休憩時間を少し意識してみてください。
同じ種目でも、休憩の取り方によってトレーニングの質が変わるかもしれません。