2022.06.16
昨年9月の2戦目でKO負け以来の試合でした。
KOの後遺症で計量日の朝から試合後3日間の記憶がありません。
練習再開後は、試合の記憶は無いのですが、KOパンチの右ストレートが来ると怯えるような表情が数ヶ月ありました。
恐怖心を克服する為と1発でのリスクを軽減する為に、アウトボクシングからインファイトにスタイルチェンジをしました。
まずはアウトボクシングとインファイトの違いやメリットとデメリットの座学。
それから、ガードの種類、立ち位置、パンチの打ち方、コンビネーションの順番で時間かけて教えていきました。
一年くらい試合しなくても良いかなと思って練習しました。
ある程度出来る様になったので4ヶ月後くらいからスパーリングを始めたのですが、やはり恐怖心が消えてなかった。
辞めようか、どうしようか迷いましたが、強行突破でスパーリングを続けました。
スタイルチェンジ6ヶ月目で、会長から試合どうする?と聞かれ、本人と話してやる事に決めました。
なかなか、相手が決まらず柳尾選手側からオファーが来ました。
戦績以上に強い選手なので、正直まだやりたくなかったのですが、考える時間もなく決まりました。
アウトボクシングでパンチのある選手なので、距離を潰して近距離で勝負。
相手選手は、クリンチがあまり上手く無かったのでバックステップ禁止で距離を詰めて肘を閉じて、ガードをしながら相手の打ち終わりに内側から細かく攻撃を仕掛ける。
被弾を防ぐ為に7割ディフェンス3割オフェンス。
「最悪ドロー狙い」という作戦。
勝負の世界で「ドロー狙い」はどうなのか?と葛藤しましたが、山下のメンタルを考えるとこれしか無かった。
作戦は上手くハマり、3R目にダウンのおまけ付き。
このダウンが無ければ、1-0でドローでした。
良くも悪くも狙い通り。
試合が決まった2ヶ月前から山下が恐怖心で不眠症になり、睡眠薬を飲んでいました。
この精神状態で、自分自身に勝った山下を褒めてやりたいですね。
試合後の車移動の90分では、クッキー、エクレア、ポテチなどなどなどなど、ずーーーーっとお菓子食べてました。
試合後は睡眠薬摂らずに寝れてるそうです。