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触覚は感情の入り口

2025.07.31

皆さん、こんばんは!

今回は「触覚」と「感情・神経」の関係についてお話しします。

皮膚は単なる外装ではなく、脳と同じ胚葉(外胚葉)から発生する「外に開いた脳」です。
だからこそ、皮膚への刺激や触れ方は、直接的に自律神経と感情に影響します。

触覚が心に影響する理由

▼皮膚には迷走神経と連動する触覚受容器が分布
▼柔らかい刺激(軽いタッチ、温かい手)は副交感神経を優位に
▼粗い刺激(強い摩擦、冷たさ、痛み)は交感神経を優位に

🔍【エビデンス】
スウェーデン・ヨーテボリ大学の研究では、「人間同士の軽いタッチが脳のオキシトシン分泌を促し、心拍数や血圧を安定させる」ことが示されています。

現代人は「触れられないストレス」を抱えている

▼コロナ禍での接触制限
▼スマホやPC操作による「機械的な触覚」の増加
▼安全・衛生を優先して減った「安心できる触れ合い」

触覚は安心・安全を脳に伝える重要な感覚ですが、現代社会では「安心の触覚」が不足し、逆に「警戒の触覚」ばかりが増えている傾向にあります。

実践:触覚で心を整えるセルフワーク

① 温度で安心をつくる
▼38〜40℃の温かいタオルを首筋・お腹・腰に当てる
▼温熱刺激が迷走神経を介して副交感神経を優位にする

疲れた夜や緊張が抜けない時におすすめです💡

② 自分の手で皮膚をほぐす
▼手のひら全体で肩・胸・お腹・太ももをゆっくりなでる
▼摩擦ではなく、皮膚が「ずれない程度の軽い圧」で動かす

安心の触覚は脳を落ち着かせ、呼吸も深くなります😌

③ 柔らかい素材を日常に取り入れる
▼衣服・タオル・寝具を肌触りの良い素材に変える
▼「日常的に心地いい刺激を皮膚が受ける」ことで、無意識の緊張が減少

朝起きる時や寝る時、意外なほど心理的影響があります🍀

触覚が整うと、心の土台が整う

▼意味のないイライラが減る
▼呼吸が深まり、夜眠りやすくなる
▼安全感が増し、人との関わりが楽になる

触覚は日々の背景にある感覚ですが、神経を落ち着かせる最も直接的な方法でもあります。

最後に

触覚は、私たちが最初に体験する安心の感覚です。
生まれたばかりの赤ちゃんが、抱かれて落ち着くのと同じように、大人になっても「皮膚から伝わる安心」は必要です。

もし今日、心がざわついていたら、まずは、自分の皮膚にやさしく触れてみてください。
そこから、神経と心の回復が始まります。

どうでしたでしょうか?
また来週もお楽しみに!

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