2022.04.07
矢吹VS拳四朗2
自分は矢吹選手のバンテージで帯同していました。
戦術には絡んでいなかったのですが、まさかあんな戦い方をしてくるとは思ってもいませんでした。
今までは、ジャブ主体のアウトボクシングでの戦い方でキャリアを築いてきた拳四朗選手でしたが、まさかのインファイト。
自分は三迫ジムの選手を多く指導していますので、何年か前に拳四朗選手はインファイトでも世界チャンピオンになれる力があるとは聞いていました。
自分の愛弟子は3年アウトボクシングやらせて、昨年10月からはインファイトの練習をさせています。
やはり、ステップや打ち方、ディフェンス、立ち位置など全てが違う技術で戸惑っています。
良くなった技術や少し落ちてしまった技術が出てきて、スタイルを増やす(アウトとインファイトを両方出来るようにする)事への難しさを感じています。
拳四朗選手は、世界戦のリベンジ戦でそれをやってしまった。
しかも圧倒的に。
矢吹陣営は、インファイトは全く予想をしていなかった。
1Rで戸惑ってるように感じたので拳四朗陣営の作戦勝ちでしたね。
自分が、現在指導してる小原佳太選手は試合が近くなっても、対戦相手に似てる選手とか関係なくスパーリングをやっています。オーソドックス、サウスポー関係無くやる事もあります。
相手選手と試合経験のある選手が、体験談を話そうとすると喋らないでって止めてました。
理由を聞くと、先入観が怖い。
試合は何があるかわからないので固定概念を作りたく無いと言いました。
戦術、ファイトスタイルのバリエーション、臨機応変に対応する力など、今回の試合でやらなければいけない事が、また増えてしまった。
最近の愛弟子は、初めてスパーリングする選手の映像を事前に観なくなりました。
理由を聞くと固定概念を作りたく無いと言ってました。
自分は戦術を練るのが仕事でもあるので、しっかり観ます。