2025.07.17
皆さん、こんばんは!
視線ひとつで、脳のモードは切り替わる??
今回は「視線」についてお話しします。
「目は口ほどに物を言う」と言われるように、目には感情が出ます。
でもそれだけではありません。どこを見るか、どう見るかによって、脳の状態そのものが切り替わることが分かっています。
視線の方向、距離、スピードは、それぞれ自律神経や思考のパターンと深く関わっています。
例えば、
▼上を向くと、交感神経(活動・覚醒)が優位になりやすい
▼下を向くと、副交感神経(休息・回復)が優位になりやすい
▼遠くを見ると、心が広がり、感情が落ち着きやすい
▼近くを見続けると、思考が内向きになり、不安や焦燥感が強まりやすい
つまり、「今、自分がどこを見ているか」は、そのまま「今、脳がどんなモードにあるか」を表しています。
スマホ・PC・タブレット・読書・書類・家事など、現代の生活はほとんどが「下を向いて近くを見る」作業の連続です。
この視線のクセによって起こりやすくなるのは、
▼交感神経の慢性的な優位(ずっと軽く緊張している)
▼思考の過剰な内向き(ぐるぐる思考、自己否定、不安)
▼眼球運動の低下(脳の活動領域が狭まり、集中力が落ちる)
つまり、「目の使い方」がそのまま「思考のパターン」にまで影響してしまっているのです。
① 視線の遠近リセット(1分)
30cm先の指先を10秒見る
そのまま窓の外の遠く(できれば10m以上)を10秒見る
これを5回繰り返す
→ 目のピント調整機能(毛様体筋)が活性化し、眼精疲労と脳疲労が回復しやすくなります
→ 視線の切り替えがうまくいくと、思考の切り替えも上手になります
② 視野の拡張ワーク(30秒)
両手を肩の高さで真横に伸ばす
正面を見たまま、両手の動きを「視野の端」で感じ取るように意識
手を小さく上下・左右にゆらしながら、視野の広がりを感じる
→ 視野が広がると、脳は「安全」と判断し、副交感神経が優位になります
→ 緊張やパニックを感じやすい人ほど、狭い視野になっていることが多いです
③ 視線の上下で自律神経モードを切り替える(いつでもOK)
集中したいとき:やや上を向いて、奥行きのある空間を見る
落ち着きたいとき:下を向いて、お腹あたりを視野に入れながら呼吸する
→ 視線の角度だけで「攻めのモード」と「整えるモード」の切り替えが可能になります
▼頭の中がごちゃごちゃする
▼考えが止まらない
▼いつも同じことで悩んでいる
▼理由のないイライラや不安が続いている
そんなときこそ、視線を変えるだけで、脳のモードが切り替わります。
目は、外を見る器官でありながら、実は「自分の内側」を映しているものでもあります。
そして、「どう見るか」によって、「どう生きているか」が少しずつ変わっていきます。
疲れているときこそ、いったん遠くを見てみてください。
下を向いていたら、ちょっとだけ上を向いてみてください。
あなたの目が変わると、あなたの世界の解像度が変わります。
簡単に試せるので、是非皆さんも試してみてくださいね!