

2025.12.25
皆さん、こんばんは!
今年最後の更新になりました。
皆さんにとって、今年はどんな一年でしたでしょうか?
年末が近づくと、
自然と「一年を振り返らなきゃ」という空気が強くなります。
今年はどうだったか
何ができて、何ができなかったか
来年はどうしたいか
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、すべての人にとって、年末が「振り返る時期」である必要はないのかもしれません。
振り返るという行為は、
過去を思い出し、評価し、意味づける作業です。
これは想像以上にエネルギーを使います。
うまくいったことよりも
うまくいかなかったことのほうが思い出されやすく
できたことよりも
できなかったことの理由を探してしまう。
その結果、
頭は動いているのに
心はどこか疲れていく。
年末にどっと疲れる人が多いのは、
忙しさだけが理由ではありません。
一年を振り返ることは、
思考を開く行為です。
一方で、
思考を閉じる時間がないまま次に進もうとすると、
頭の中が整理されないまま、新しい年を迎えることになります。
閉じるというのは、
答えを出すことではありません。
▼考えない
▼評価しない
▼意味づけない
ただ、ここまで来た事実だけを受け取る。
それも、ひとつの区切りのつけ方です。
年末になると、
▼来年の目標
▼新しい計画
▼変わる自分
そういったものを求められがちですが、
必ずしも「決める」必要はありません。
決めるという行為は、
未来に責任を置く行為でもあります。
もし今、
その責任が少し重たく感じるなら、
決めない年末があってもいい。
整っていない状態で出した答えは、
あとから自分を縛ることもあります。
区切りというと、
▼何かを終わらせる
▼何かを達成する
▼はっきり線を引く
そんなイメージがありますが、
区切りはもっと静かでも成立します。
▼ここまで来た
▼まだ途中だ
▼それでいい
そう認めるだけで、
時間は自然と次へ進んでいきます。
年末は、
必ず振り返らなくてもいいし
必ず前を向かなくてもいい。
思考を少し休ませて
評価から距離を置いて
何も決めないまま終える。
それも、
自分を守る立派な年末の過ごし方です。
新しい年は、
考えが整ってからでも
動きたくなってからでも
ちゃんと始まります。
今はただ、
ここまで来た自分を
静かに置いておくだけで十分です。
皆さん、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします!