2025.08.14
皆さん、こんばんは!
連日暑い日が続きますね。
夏になると「なんだか疲れやすいな」と感じる人は多いと思います。
それは単なる気分ではなく、体の仕組みとしてきちんと理由があります。
今日はその体の仕組みについて、詳しく説明します。
人間の体は、体温を一定に保つために多くのエネルギーを使っています。
特に30℃を超えるような真夏日になると、体は汗をかいて熱を逃がそうとフル稼働。
その時点で、何もしなくても普段よりも体力を消耗しているのです。
実際に、国立環境研究所の調査では「気温が30℃を超えると、安静時の心拍数が平均で1分あたり10回前後増える」というデータがあります。
つまり、家でじっとしていても心臓は小走りしているくらいの負担を感じているということ。
これでは、同じ作業をしても疲れやすくなるのは当然です。
例えば、夏に階段を上がると冬よりもしんどく感じませんか?
これは気温が高い分、心拍数や血流の調整に余分なエネルギーを使っているためです。
加えて、汗をかくことで水分やミネラルが失われ、集中力も落ちやすくなります。
オフィスワークでも例外ではありません。
エアコンの効いた室内にいても、外気との気温差や冷房による乾燥で自律神経は乱れやすくなります。
特に「クーラーで冷える→外に出ると暑い→また冷える」という繰り返しは、体のリズムを大きく乱し、疲労感を強める要因になります。
汗をかくと「体の毒素が出る」と思いがちですが、実は汗の成分のほとんどは水分と塩分で、老廃物の多くは腎臓や肝臓が処理しています。
つまり、汗をかくこと自体は体温調整の手段であり、汗だけで疲れが取れるわけではありません。
さらに面白いことに、汗腺の働きは季節によって変化します。
冬は汗をあまりかかないため汗腺が鈍り、春先や急に暑い日に運動すると「しょっぱい汗」が出やすくなります。
逆に夏本番になると汗腺がトレーニングされ、薄い汗で体温を効率的に下げられるようになります。
この仕組みを知っておくと、急な暑さに備えて塩分や水分を工夫できるので、夏バテ予防につながります。
医学的にも、夏の疲れやすさ=いわゆる「夏バテ」は複数の要因が重なった結果です。
主なものを挙げると次の通りです。
▼体温調整によるエネルギー消費
▼水分・ミネラル不足
▼自律神経の乱れ
▼睡眠の質の低下(寝苦しい夜が続くと、深い眠りに入りにくい)
厚生労働省の調査でも「夏に不調を感じる人の割合は6割を超える」と報告されています。
つまり「夏だからしんどい」のは、単なる思い込みではなく、多くの人に共通する体の反応なのです。
では、どうすれば夏に負けない体でいられるのでしょうか。
▼水分は「のどが渇く前」にこまめにとる
▼塩分・ミネラル補給を意識する(スポーツドリンクや梅干しなど)
▼夜はできるだけ室温を28℃前後に保つ
▼冷たい飲み物だけでなく、温かい食事もとって胃腸を守る
▼外出時は首や脇に冷たいタオルを当てると体温が下がりやすくなる
短時間の工夫でも、体の疲れ方は大きく変わります。
夏に「なんだか疲れやすい」と感じるのは、気のせいではありません。
体温調整、水分不足、自律神経の乱れ、汗腺の変化…
これらが重なることで、私たちは普段よりも疲れやすくなっているのです。
大切なのは「夏だから疲れて当然」と知ること。
自分を責めず、少しの工夫で体と脳を守る意識を持つことが、暑さとの上手な付き合い方につながります。
今年の夏は「無理をせず、体の声を聞きながら工夫する」。
この意識ひとつで、暑さによるストレスがずっと減らせるはずです。
まだまだ暑さも続くので、このタイミングでご自身の体と向き合ってみてくださいね!