

2025.12.04
皆さん、こんばんは!
アメリカに出張中のマネージャーがサロン記事の「公開」ボタンを押している関係で、挨拶の時間が日本とずれていたら失礼いたします。
今日は「なぜ人は同じ失敗を繰り返すのか」というちょっと深そうなテーマです。
もしそれは意志の問題ではなく、脳のクセかもしれないと思うと面白くないですか?
「もう二度とやらないって決めたのに」
「次は気をつけようと思ったのに」
そう思った経験は、ほとんどの人にあるはずです。
それでも、人は驚くほど同じ失敗を繰り返します。
これは根性が足りないからではありません。
むしろ、そこにはとても人間らしい脳の仕組みが関わっています。
人間の脳には、とにかくエネルギーを節約しようとする性質があります。
新しい選択をするより、慣れた行動を繰り返すほうが、圧倒的にエネルギー消費が少ない。
たとえその行動があとで後悔する失敗だったとしても、脳にとっては「慣れている」というだけで選ばれやすくなるのです。
つまり失敗とは、
悪い選択というより「楽な選択」が積み重なった結果とも言えます。
失敗した直後は、誰でも強く反省します。
でも、その反省がずっと続くかというと、ほとんどの場合そうはなりません。
なぜなら、脳は「不快な記憶ほど薄めようとする働き」を持っているからです。
これはメンタルを守るための大切な機能でもありますが、同時に、失敗からの学習を浅くしてしまう原因にもなります。
だから人はちゃんと反省したつもりでも、時間が経つと、同じ選択をまたしてしまうと言われています。
多くの人は失敗をすると「次は失敗しないように」と考えます。
でも実は大事なのは、失敗そのものよりもそこに至る流れのほうです。
失敗はある瞬間に起きますが、その前には必ず
・同じ時間帯
・同じ感情状態
・同じ環境
・同じ判断の癖
のような、小さなパターンが存在しています。
人は同じ状況になると、無意識に同じ行動を取りやすくなる生き物だからです。
意外かもしれませんが、同じ失敗を繰り返す人ほど実はまじめで、ちゃんと考えていることも多いです。
なぜなら、「ちゃんとやろう」とするほど意志や努力に頼ってしまうからです。
でも意志は疲れます。
毎回、強い力で止めようとすればするほど、反動で元に戻りやすくもなります。
失敗を止めるのに必要なのは、気合ではなく、自分のパターンを静かに観察する目かもしれません。
人はなぜ同じ失敗を繰り返すのか。
それは、ダメだからでも、弱いからでもなく、「脳が一貫性を好む生き物」だから。
失敗を責めるよりも、その前に流れていたものに気づくこと。
・何を考えていたか
・どんな気分だったか
・どんな流れに乗っていたか
そこに目を向けるだけで、繰り返しは少しずつ形を変えていきます。
失敗しない自分になるよりも、失敗に少しだけ早く気づける自分になる。
それだけでも、生き方はだいぶ変わってくるのだと思います。
どうでしょう?
今日はちょっと深い感じしますよね!
皆さんに当てはめて考えてみてくださいね。