2025.10.02
皆さん、こんにちは!
今回は「姿勢」にまつわる、ちょっと意外な話をお届けします。
多くの人が一度は言われたことがある「背筋を伸ばして」「いい姿勢を意識して」という言葉。
ところが、この“良い姿勢を意識すること”が、実は身体の緊張や疲れを生む原因になっていることがあります。
特に以下のような人は、注意が必要です。
▼背筋を伸ばすと呼吸が浅くなる
▼常に肩や腰に力が入っている
▼無意識に体に力が入りすぎるタイプ
▼「正しく立つ」「正しく座る」が苦手
これらは、「意識すれば整う」という思い込みが、かえって身体の感覚を鈍らせてしまっている状態です。
本来、いい姿勢とは「力を抜いて、必要な部分だけが自然に支えている」状態です。
つまり、姿勢は意識して「つくる」ものではなく、体が整ってきたときに「勝手に出てくる」ものです。
体にとっては、強く意識されること自体が「緊張のサイン」。
意識しすぎるほど、筋肉は硬くなり、呼吸は浅くなり、バランスが崩れていきます。
① 「伸ばす」のではなく「上に抜く」
鏡の前で、背筋をピンと伸ばす代わりに、頭のてっぺんを糸で「上に引っ張られている」ようなイメージで立ってみてください。
足裏や腰への圧がスッと抜ける感覚が出てきたらOKです。
② 姿勢を整える前に「息を整える」
姿勢を意識する前に、まず3回ゆっくり息を吐いてみてください。
呼吸が深まると、自然と背骨が起きてくるのを感じられるはず。
姿勢は、呼吸の副産物のようなものです。
③ 動きながら姿勢を整える
止まった状態で「整える」のではなく、
歩きながら、ストレッチしながら、「ここが伸びる」「ここは抜けてる」と体に問いかけてみる。
止まって正解を探すよりも、動きの中で「整っていく感覚」を探す方が、身体には自然です。
「いい姿勢にしよう」という思考は、ときに身体の自由さを奪ってしまうことがあります。
意識しすぎると、力が入りすぎて、逆に動きが硬くなる。
大事なのは、「自然に戻す」という視点。
いい姿勢は、「整えた結果」として現れるものであって、「目指してつくる形」ではありません。
意識より感覚。
がんばるより、抜く。
そんなふうに、今日の身体を見直してみるのも、いいかもしれません。
格闘技のフォームなどはまた別の話になってきますので、またご依頼いただければ、一人一人にあったものをご提案させていただきます!