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なぜ人は「自分の感覚」を疑い始めるのか

2025.12.18

皆さん、こんばんは!
2025年ももう少しで終わりですね。

1年を振り返ってみて、

・本当にこれでよかったのか
・間違っていないだろうか
と、後から不安になることはありませんか?


最初は確かに納得していたはずなのに、時間が経つにつれて、自分の判断や感覚を信用できなくなっていく。

これは性格の問題でも、自信不足でもありません。そこには、ある共通した状態があります。

今日はそんな「自分の感覚」を疑い始める理由についてお話しします。

◆ 感覚は「一人でいる時間」に育つ

人の感覚は、他人の意見や情報から離れている時間に、ゆっくり形づくられます。

・静かな状態で
・考え
・感じ
・選ぶ

このプロセスを経ることで、自分の判断に対する納得感が生まれます。

ところが現代は、決めた直後から

・他人の反応
・別の選択肢
・比較材料

が一気に流れ込んできます。

その結果、感覚が定着する前に、揺さぶられてしまうのです。

◆ 感覚が揺らぐと、人は正解を探し始める

自分の感覚に確信が持てなくなると、人は外に正解を求め始めます。

・誰かがどうしているか
・どちらが合理的か
・失敗しない選択はどれか

この状態では、判断はどんどん「安全寄り」になります。
そして皮肉なことに、安全寄りの判断ほど、後から満足感が下がりやすい。

なぜならそこには「自分で選んだという実感」が薄れているからです。

◆ 情報が多いほど、感覚は鈍る

情報は多ければ多いほど良い、と思われがちですが、感覚に関しては逆です。

選択肢や比較材料が増えるほど、脳は評価モードに入り、感じるより先に、測ろうとします。

その結果「どう感じたか」より「どう見えるか」「どう説明できるか」が優先されてしまう。

感覚が鈍るのは、感じる力が落ちたのではなく、評価が前に出すぎた状態とも言えます。

◆ 自分を信じられる人は、迷わない人ではない

誤解されがちですが、自分を信じられる人は、迷わない人ではありません。

迷った上で「それでもこれを選ぶ」と決められる人です。

その違いを生むのは、判断の速さではなく、判断のあとに、自分の感覚と一緒にいられるかどうか。

感覚を信じるとは、「正解を当てること」ではなく、「選んだ自分を置き去りにしないこと」なのかもしれません。

◆ まとめ

自分の感覚を疑い始めるとき、私たちはたいてい、情報や他人に近づきすぎています。

少しだけ距離を取り、静かに自分がどう感じていたかを思い出す。

それだけで、判断の輪郭は戻ってきます。

感覚は弱いものではありません。
ただ、騒がしい場所では聞こえにくいだけ。

自分の感覚に戻るとは、特別なことをすることではなく、少し静かになることなのだと思います。

年末にそっと「静かさ」を取り戻してみるのはどうでしょうか?

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