2025.06.19
皆さんこんばんは!
今日は、「力のコントロール」について話します。
強くなろうとすると、多くの人が「もっと力を入れなきゃ」と思いがちです。
でも実は逆。本当に強い人は、むしろ必要なところ以外の力を抜くのが上手です。
筋肉に常に力が入っているとどうなるか?
パンチやキックの初動が遅れる
ステップやバックステップが重くなる
被弾したときのダメージが抜けにくい
脳からの指令が通りにくく、反応が鈍くなる
つまり、「頑張ってるつもりが、逆に動けなくなっている」状態。
これは格闘技だけでなく、日常の肩こりや疲れやすさにも直結します。
「力を抜け」と言われても、ほとんどの人は「力を入れる感覚」しか知りません。
そこで意識したいのが、「脱力」ではなく「重力に委ねる」感覚です。
例
・腕は「支える」のではなく「ぶら下げる」イメージ
・立っているときは「持ち上がる」のではなく「落ちている」イメージ
・息を吐くとき、身体の重さを床に預けるように意識
この「下方向への感覚」が入ると、
動作が軽く・速く・無駄なく・怪我しにくくなる。
①「手をブラブラさせる」
両手を肩の高さまで上げて、手首・肘・肩の力を完全に抜いたまま「手を揺らす」。
肩甲骨周りの緊張が抜け、腕の「ぶら下がる感覚」がよくわかる。
→ 1日30秒、練習前や休憩中におすすめ。
②「空気椅子+吐く呼吸」
壁に背をつけて空気椅子姿勢(膝90度)をとり、
その状態で5秒かけて息を吐く → 3秒止める → 5秒かけて吸う を繰り返す。
→ 下半身は安定したまま、上半身だけ脱力する感覚が身につく。
→ スタンス中のリラックスや構えの余白をつくる練習にも。
③「立ったままお辞儀→前屈で深呼吸」
膝を軽く曲げて、頭を下げてだらんと前屈する。
腕・肩・首をブラブラさせながらゆっくり3回呼吸。
→ 頭(重心)を落とすことで、全身が「力を抜くこと」に集中できる。
→ 試合前・試験前・プレゼン前にも有効。
パンチやキックが「切れる」ようになる
フェイントのキレと戻りが速くなる
柔らかく・バネのある動きができる
相手の力を「いなす」受け身が上手になる
そしてなにより、長く戦える身体になる
速くて強い選手は、みんな「無駄な力がない」。
力を入れたままでは、一瞬の爆発はできても、連続した動きにはついていけません。
「もっと頑張る」ではなく、「余計な力を抜く」。
それだけで、自分の動きは変わります。
そして、心も静かになります。
「脱力」は、心身をつなげるトレーニング。
身体の緊張をほぐすことは、心の余白をつくること。
今日、何かに力が入りすぎていると感じたら、まずは深く、息を吐いてみてください。
少しずつ日常に取り入れていただけると嬉しいです!